日本大百科全書(ニッポニカ) 「大滝(北海道)」の意味・わかりやすい解説
大滝(北海道)
おおたき
北海道南西部、胆振(いぶり)支庁(現、胆振総合振興局)管内にあった旧村名(大滝村(むら))。現在は、間に有珠郡壮瞥(そうべつ)町をはさんで、伊達(だて)市の北東部を占める地域。旧大滝村は1950年(昭和25)徳舜瞥村(とくしゅんべつむら)が改称して成立。2006年(平成18)伊達市へ編入。旧村域は支笏(しこつ)湖と洞爺(とうや)湖の間を占め、徳舜瞥山山麓(さんろく)の標高500メートル内外に位置する山村であり、集落は長流(おさる)川上流の河谷に展開している。旧国鉄胆振線は1986年廃止され、国道276号、453号が通じる。かつては室蘭(むろらん)の製鉄所に送られた鉄鉱石を産出したが、鉱山の閉山(1971)で過疎化が進んだ。乳・肉用牛飼育などの畜産と、高原野菜の生産、とくに漬物用ダイコン栽培が盛んである。また北海道の稲作高距(こうきょ)限界の地として知られる。国民保養温泉地北湯沢温泉は支笏洞爺国立公園内にあり、スキー場として知られている。
[奈良部理]
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