大機(読み)だいき

精選版 日本国語大辞典 「大機」の意味・読み・例文・類語

だい‐き【大機】

〘名〙 (「たいき」とも)
天下政権大政。大柄。〔新唐書‐権徳輿伝〕
② 重大なきっかけ、機会機微。〔呂氏春秋‐先識覧〕
仏語大乗の教えを受け、信ずる資質。また、その人。
法華義疏(7C前)一「今発大機。聞此法華者。正在三品外凡実行之類也」

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デジタル大辞泉 「大機」の意味・読み・例文・類語

だい‐き【大機】

仏語。大乗の教えを受け、それを実践する資質。また、その資質を有する者。⇔小機

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普及版 字通 「大機」の読み・字形・画数・意味

【大機】たいき

重大なきっかけ。〔三国志、魏、武帝紀〕((ゐく)以爲(おも)へらく、(袁)紹、衆を悉(つく)して官渡に聚まり、(曹)敗を決せんと欲す。、至を以て至彊に當る。(も)し制すること能はずんば、必ず乘ずると爲らん。是れ天下の大なり。

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世界大百科事典(旧版)内の大機の言及

【空引機】より

…空引機は空引装置のついた高機と考えることができ,これを高機と呼んだ時代もあるが,現在は,単に高機といえば空引装置のないものをさす。中国では花機あるいは大機(空引装置のないものは小機)と呼ばれたが,この技術はヨーロッパに伝わり,ジャカードへと発展した。日本ではもっぱら朝廷の支配下で絹用の織機として使用され,後に西陣のほか桐生などの地方にも普及したが,ジャカード機の普及とともにその姿を消した。…

※「大機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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