大梁川銀山跡(読み)おおやながわぎんざんあと

日本歴史地名大系 「大梁川銀山跡」の解説

大梁川銀山跡
おおやながわぎんざんあと

[現在地名]七ヶ宿町 追見

追見おつけん集落の東で白石しろいし川に注ぐ大梁川の中流域にある。跡には鉱石を砕く石臼選別に用いた水槽跡、坑道入口やクズ山が確認され、南の砂防ダム湖底には銀山労働者の墓があるという。寛政一〇年(一七九八)の「封内土産考」に「渡瀬大梁の川銀山」とある。鉱山発見は元和元年(一六一五)上杉家家臣によると伝えるが、享和元年(一八〇一)の御金山御山例(登米町公民館蔵)によれば、享保一九年(一七三四)八月より「出砂御売初」、元文三年(一七三八)には藩直営の「直山」に定められたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報