大普賢岳(読み)だいふげんだけ

日本歴史地名大系 「大普賢岳」の解説

大普賢岳
だいふげんだけ

川上村・天川てんかわ村と上北山村の境にある山。今は小普賢岳(一六四〇メートル)と大普賢岳(一七七九・九メートル)に分けるが、昔は両者を総称して大普賢ヶ岳または普賢ヶ岳とよんだ。山上さんじようヶ岳からの眺めは雄大、東側の伯母谷おばたに和佐又わさまた山から仰ぐと、岩壁に囲まれた険峻な山容にみえる。南の弥山みせんからは剣を立てたような尖峰の連なりを東に引き、あたかも北アルプスの前穂高北尾根を遠望しているようである。

小普賢の頂上は大峯七十五靡六三番の行場である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報