大昭和製紙[株](読み)だいしょうわせいし

百科事典マイペディア 「大昭和製紙[株]」の意味・わかりやすい解説

大昭和製紙[株]【だいしょうわせいし】

独立系大手製紙メーカー。1927年昭和製紙が創業。1938年昭和製紙が大正工業等4社を合併し,現社名に改称戦後の紙需要の下,オーナー・斎藤家の積極経営で急成長を果たすが,経営危機に陥りメインバンクの住友銀行により再建。その後,斎藤家と住友銀行が対立して同行を絶縁し,話題となった。バブル破綻後は再び経営難に陥り,丸紅の支援下,斎藤家を排除して再建。2001年4月に日本製紙と持株会社日本ユニパックホールディングを設立して経営統合。→紙・パルプ工業

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世界大百科事典(旧版)内の大昭和製紙[株]の言及

【紙・パルプ工業】より

…製紙メーカー各社はいっせいに設備の増強に動き,生産高も増加して53年には176万2000tに達し,戦前水準を回復した。この間,販売競争が激化し,設備拡張競争が起こったが,これは安定勢力を失ったためであるが,国策パルプ工業(創立1938年6月,72年山陽パルプと合併し山陽国策パルプに,93年,十条製紙と合併し日本製紙となった),大昭和製紙(同1938年9月)といった新興企業が台頭し,紙の生産は戦前の集中から分散へと向かった。また,紙の生産高増加にともなって,原木の入手が難しくなった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」