大房・大総(読み)おおぶさ

精選版 日本国語大辞典 「大房・大総」の意味・読み・例文・類語

おお‐ぶさ おほ‥【大房・大総】

〘名〙
多くの糸を束ね、その先端を大きく散らして垂らしたもの。大きなふさ
浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)二「大ぶさのはさみ箱、まきゑの長刀(なぎなた)
② 鞦(しりがい)、鞅(むながい)面繋(おもがい)などの馬具に大きく垂らしたふさ。厚総(あつぶさ)
随筆貞丈雑記(1784頃)一三「あつ総大ふさなど云ふ名目古よりあり」
房楊枝(ふさようじ)の大きなもの。
※雑俳・柳多留‐九七(1828)「身仕廻(みじまひ)部屋大房の毛もむしり

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