大悲閣(読み)ダイヒカク

デジタル大辞泉 「大悲閣」の意味・読み・例文・類語

だいひ‐かく【大悲閣】

観世音菩薩像を安置した仏堂観音堂
京都市西京区嵐山山腹にある黄檗宗の寺、千光寺山号角倉了以すみのくらりょうい建立で、源信の作と伝えられる千手観音本尊とする。

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精選版 日本国語大辞典 「大悲閣」の意味・読み・例文・類語

だいひ‐かく【大悲閣】

[1] 〘名〙 観世音菩薩の像を安置した仏堂。観音堂。
[2] 京都嵐山の中腹角倉了以(すみのくらりょうい)が建立した観音堂。慶長一九年(一六一四)造立。この地にあった禅寺の名をついで千光寺と号する。黄檗(おうばく)宗。千手観音像、了以の像を安置する。
扶桑京華志(1665)二「千光寺 在法輪寺西 嵐山上、慶長十九年夏、角倉了以営大悲閣

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大悲閣」の意味・わかりやすい解説

大悲閣
だいひかく

千光寺

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世界大百科事典(旧版)内の大悲閣の言及

【嵐山】より

…古生層からなり,標高375m。山頂には中世の嵐山城跡,東麓には嵯峨の虚空蔵さんといわれる法輪寺,北麓には角倉了以の木像を安置する大悲閣がある。対岸とは渡月橋で結ばれており,一帯は1927年に史跡・名勝に指定された。…

※「大悲閣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」