大年・太歳(読み)おおとし

精選版 日本国語大辞典 「大年・太歳」の意味・読み・例文・類語

おお‐とし おほ‥【大年・太歳】

(「おおどし」とも)
[1] 〘名〙 一年の最終日。おおみそか。おおつごもり。《季・冬》
※夫木(1310頃)一八「みしま野に神の御鷹をひきすへてからぬ日もなしおほとしのにえ〈公朝〉」
浮世草子日本永代蔵(1688)五「手前に銀子(ぎんす)のたまり有共、大年の夜に入て渡すべし」
[2] (太歳) 木星異名。木星は一二年の周期で巡行したので、十二支運行と関連して考えられ、「太歳〇〇」の形で干支(かんし)によって歳を記す暦法が行なわれるようになった。「日本書紀」では、歴代天皇の即位元年の記事の終わりに「是年也、太歳〇〇」と記す(若干の異例あり)。ほしのやどり。
書紀(720)安寧元年是年(北野本訓)「是年(ことし)、大歳(ヲホトシ)癸丑

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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