朝日日本歴史人物事典 「大島久直」の解説
大島久直
生年:嘉永1.9.5(1848.10.1)
明治大正期の陸軍軍人。秋田藩士の子。西南戦争従軍後,陸軍省総務局次長などを歴任。明治23(1890)年6月から通算約3年間陸軍大学校校長を務め,幕僚,教官,指揮官の養成,特に用兵高等化に尽力。教え子には,田中義一,山梨半造らがいる。日清戦争では第1軍第3師団第6旅団長として海城で戦い,多数の犠牲者を出す。日露戦争では第3軍第9師団長として,旅順包囲作戦を行う。ロシア軍陣地の正面占領と同軍防御線分断をめざし,包囲線を構築した。39年5月大将に進み,近衛師団長,教育総監を歴任。<参考文献>上法快男編『陸軍大学校』,海野福寿『日清・日露戦争』
(山村義照)
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