大安興寺(読み)だいあんこうじ

日本歴史地名大系 「大安興寺」の解説

大安興寺
だいあんこうじ

[現在地名]用瀬町鷹狩

医王いおう山麓にあり、医王山と号し高野山真言宗。本尊は伝行基作薬師如来。天文二一年(一五五二)の「八上郡散岐郷医王山大安興寺」の再興勧進願文(因幡民談記)によると、法道が霊地を求めて当地に至り、和銅二年(七〇九)の秋、伽藍を建立したのに始まる。その後荒廃したが、「宰相春衡」が法道の遺跡をしのんで再興したという。元弘二年(一三三二)三月一三日の旦那売券(熊野那智大社文書)に「因幡国伊王山善勝阿闍梨門弟引檀那ハ友重重代相伝之檀那也」とみえ、このとき友重はこの檀那権を現銭七貫文で滝脇少輔律師御房に売渡している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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