八頭郡(読み)やずぐん

日本歴史地名大系 「八頭郡」の解説

八頭郡
やずぐん

面積:八七五・七四平方キロ
郡家こおげ町・八東はつとう町・若桜わかさ町・船岡ふなおか町・河原かわはら町・佐治さじ村・用瀬もちがせ町・智頭ちず

明治二九年(一八九六)八上やかみ郡・八東郡智頭郡が合併して成立。成立時には東から南は兵庫県、南から西は岡山県に接し、西の北部は東伯とうはく郡・気高けたか郡、北は気高郡岩美いわみ郡に囲まれていた。現況も北が鳥取市となったほかは変りない。千代川の流域が過半を占め、大別すると西部の本流域と東部の支流八東川流域に分れる。大部分は山地で郡家町西部と河原町に比較的まとまった平地が広がるにすぎない。兵庫県との境にはおうぎノ山・ひようノ山(須賀ノ山)三室みむろ山、岡山県との境には那岐なぎ山・三国みくに山など標高一〇〇〇―一五〇〇メートル級の山があり、県境地帯の多くはひよう山後山那岐山せんうしろやまなぎさん国定公園に含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報