大司教に死は来る(読み)だいしきょうにしはきたる(英語表記)Death Comes for the Archbishop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大司教に死は来る」の意味・わかりやすい解説

大司教に死は来る
だいしきょうにしはきたる
Death Comes for the Archbishop

アメリカの女流作家ウィラ・キャザー小説。 1927年刊。 19世紀中頃のニューメキシコ地方背景に,伝道事業に従う2人のカトリック神父,ラトゥールとバイアンの困苦に満ちた生涯を,いまや大司教となって死を迎えつつあるラトゥールが昔を振返るという形で語ったもの。この地方で実際に布教活動をしたフランス人宣教師をモデルにしたため,キャザーの最高傑作とされながら,作者の想像力の衰えを指摘する批評家もいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android