大元浦(読み)おおもとうら

日本歴史地名大系 「大元浦」の解説

大元浦
おおもとうら

[現在地名]宮島町 大元公園

厳島神社の西南にあたり、大元川が注ぐ。地名は大元社に由来する。この浦の浜を竹原浜たかはらのはまとも伝える。「房顕覚書」に天文一四年(一五四五)「六月九日管絃の稽古、十四日ニハ供僧社家寄合、十六日ハ船組、十七日夜管絃過、大元ノ沖にて酒飯在之、此等之儀社家各ノ合力ナリ」とある。

ここは「大元の桜花」の名所で、厳島八景の一つに数えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報