大京原村（読み）だいきようばらむら

日本歴史地名大系

大京原村
だいきようばらむら

• 徳島県：那賀郡
• 那賀川町
• 大京原村

[現在地名]那賀川町大京原

三栗（みぐりう）村の西、那賀川河口北岸に位置する。慶長二年（一五九七）の分限帳に細山（賀島）主水佐知行分のうちに「大組原」とあるのが当村にあたると思われ、高九〇七石余が同知行分。寛永（一六二四―四四）前期のものと推定される国絵図には「大きやう原村」とみえる。正保国絵図では高四三五石余。寛文四年（一六六四）の郷村高辻帳では田方三五六石余・畑方七八石余。明暦四年（一六五八）の棟付帳（守野家文書）では高三九五石余。安永六年（一七七七）の棟付帳（同文書）では高三九九石余。文化一〇年（一八一三）の高都帳では高四〇〇石余。「阿波志」によると新墾水陸田一九町余、高四五一石の大率が采地。旧高旧領取調帳では蔵入地高五三石余、高七三六石余は賀島弥右衛門ら三名の知行。これらには北原（きたばら）村の高も含まれるとみられる。前掲の明暦四年の棟付帳では家数七八・人数男二七四。前掲安永六年の棟付帳では家数一一五、うち神社三・寺一・山伏一・庵一・郷付浪人医師一・庄屋等一二・大工一・行き八・先規奉公人一二。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」