大久保山(読み)おおくぼやま

日本歴史地名大系 「大久保山」の解説

大久保山
おおくぼやま

旧宮津城下西南方に位置し、標高約五〇メートル。東南の麓に智源ちげん寺があり、山の西側には大頂だいちよう寺・妙照みようしよう寺・栄照えいしよう院などがある。

南北尾根筋に大久保山城の郭があったと思われるが、近世以来土砂採取、本庄ほんじよう神社建設などで山容を崩し、いまは南部にわずかに城郭跡を残す。本丸跡には現在宮津市の上水道施設がつくられている。城主については諸説があり、「細川家記」に、一色義有が降参したのち、細川藤孝が降参者の助命の触れを出した時、砦を出て降参したなかに大久保城主小倉播磨守、一説に一色左近大夫がいたと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android