夢宅寺(読み)むたくじ

日本歴史地名大系 「夢宅寺」の解説

夢宅寺
むたくじ

[現在地名]青森市浅虫 山下

浅虫あさむしの南端木地挽きじひき山の麓、山下やましたにある。安養山と号し、曹洞宗。寺伝によれば、慈覚大師がこの地に辻堂を結び、一尺五寸の薬師如来と六尺の地蔵尊を刻んで安置したことにはじまるといい、この二体が本尊。延宝二年(一六七四)僧浮鉄が開基し、元禄六年(一六九三)青森常光じようこう寺四世雲芸が再建して薬師堂と称したという。貞享元年(一六八四)四代藩主津軽信政が眼疾を患い、この薬師堂に祈願し快癒したので、夢宅の二字を染筆し、代々の藩主の祈願所となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android