デジタル大辞泉
「夜夜」の意味・読み・例文・類語
よる‐よる【夜夜】
二晩以上の夜。また、毎夜。夜ごと。よなよな。
「―参りて、三尺の御几帳の後ろにさぶらふに」〈枕・一八四〉
よ‐よ【夜夜】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
よな‐よな【夜夜】
〘名〙 (「よ(夜)」に
接尾語「な」の付いた「よな」を重ねたもの)
① (
多く副詞的に用いて) 夜ごと。毎夜毎夜。
現代では特に、良くないことについていうことが多い。
※
書紀(720)仁徳三八年七月(前田本訓)「時に、毎夜
(ヨナヨナ)、
菟餓野(つかの)より、鹿
(か)の鳴
(ね)聞ゆること有り」
② 多くの夜。よよ。
※
源氏(1001‐14頃)若菜下「ひとり大殿籠るよなよな多く、つれづれにて、過ぐし給ふなり」
や‐や【夜夜】
〘名〙 毎夜。よなよな。よるよる。よよ。
※
経国集(827)一三・夕次播州高砂〈淡海福良満〉「凄々抱
二霜雪
一、夜々宿
二波瀾
一」
※二日物語(1892‐1901)〈
幸田露伴〉彼一日「夜々
(ヤヤ)に霜は募りて樹々に紅は増す
神無月の空のやや寒く」 〔
白居易‐慈烏夜啼詩〕
よる‐よる【夜夜】
〘名〙 二晩以上の夜。また、毎夜。よなよな。
※宇津保(970‐999頃)菊の宴「よるよるごとに むば玉の 衣の下に ふしわたり しののめごとに 起き居つつ」
よ‐よ【夜夜】
〘名〙 夜を重ねること。毎夜。よなよな。よるよる。やや。
※
千載(1187)恋三・七八三「柔らかにぬる夜もなくて別れぬるよよの
手枕いつか忘れん〈
藤原長能〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報