多田宗太郎（読み）ただ・そうたろう

朝日日本歴史人物事典

多田宗太郎

没年：明治25.2.5(1892)
生年：文政7.11.28(1825.1.16)
幕末の篤農家。阿波国勝浦郡小松島金磯村(徳島県小松島市)の人。幼名常太郎,世襲名助右衛門,号は石翁,石竜。先代の築いた堤防を拡張し,金磯新田造成の基礎をつくる。文久2(1862)年同地に砲台を築き藩に献上,郷士格に取り立てられる。画をよくし,勤王の志に篤かった。<参考文献>『阿波国最近文明史料』

(石躍胤央)

出典　朝日日本歴史人物事典：（株）朝日新聞出版

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

多田宗太郎 ただ-そうたろう

1825^*－1892　幕末-明治時代の農民。
文政7年11月28日生まれ。阿波(あわ)(徳島県)勝浦郡の豪農。弁天山に私費で砲台を建設して藩に献上し郷士格にとりたてられ,明治2年まで砲台の監守をつとめた。明治25年2月5日死去。69歳。幼名は常太郎。通称は助右衛門。号は石翁。

出典　講談社