外臣(読み)ガイシン

デジタル大辞泉 「外臣」の意味・読み・例文・類語

がい‐しん〔グワイ‐〕【外臣】

他国から来た臣下
朝廷に仕えている臣の中で、自分の仲間以外の者。
「仲成―を遠ざけんとはかりては」〈読・春雨・血かたびら〉

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精選版 日本国語大辞典 「外臣」の意味・読み・例文・類語

がい‐しん グヮイ‥【外臣】

〘名〙
自国以外の国の臣下。また、自国の君主に対して、外国から来たその国の臣下たる身分にある者をいう。
史記抄(1477)一五「朝鮮は外臣と云たまでぞ。天子にも不入見ぞ」
※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉をかし「答へて曰く外臣(グヮイシン)按ずるに若(も)図書館長をして大蔵大臣とならしめ給はば寔に適任に候ふべし」 〔儀礼‐士相見礼〕
② 朝廷に仕えている臣の中で、自分たちの仲間以外の者。
読本春雨物語(1808)血かたびら「仲成外臣を遠ざけんとはかりては、薬子と心あはせ、なぐさめたいまつる」
③ 朝廷の臣下で、上位の近侍の臣でない者。
十輪院内府記‐文明一一年(1479)七月一日「近口皆直衣・衣冠、外臣皆直垂也」

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普及版 字通 「外臣」の読み・字形・画数・意味

【外臣】がいしん

他国の臣。

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