外灘(読み)がいたん

世界の観光地名がわかる事典 「外灘」の解説

がいたん【外灘】

中国の上海市の中心部で、同市街を流れる黄浦江(こうほこう)の西岸地区。ここは19世紀後半から20世紀初頭にかけて、租界(そかい)が置かれたところで、当時のレンガ造りの洋風建築が残る、異国情緒あふれるエリアになっている。◇「バンド」(The Bund)は、「築堤(ちくてい)」や「埠頭」を意味する、この地区英名近年、この地区にはジョルジョ・アルマーニやカルティエなどのブランドショップ、おしゃれなバーやレストランなどが次々とオープンしたことで、地元の市民や観光客が集まる人気のスポットになっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「外灘」の意味・わかりやすい解説

外灘
がいたん / ワイタン

中国、上海(シャンハイ)市黄浦(こうほ)区の一地域。黄浦江(こうほこう/ホワンプーチヤン)の蘇州河(そしゅうが/スーチョウホー)合流点以南の西岸に位置する。高層ビルディングの多い黄浦江岸の美しい並木道中山路に沿う一帯で、上海市革命委員会、税関、銀行、貿易会社などが集中する。蘇州河に架かる外白渡橋(旧ガーデン・ブリッジ)のたもとには、上海人民英雄記念碑のある黄浦公園があり、市民の憩いの場となっている。解放前は北部がイギリス租界、南部がフランス租界であった。

[船越昭生]

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百科事典マイペディア 「外灘」の意味・わかりやすい解説

外灘【がいたん】

中国上海市黄浦区の地名英語では埠頭を意味するバンドと呼ばれる。上海の黄浦江に面した有名な観光エリア。19世紀後半から20世紀前半,欧米日の帝国主義列強が設けた上海租界一角にあり,当時建設された西洋式高層建築が並んでいる。

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