夕張鉄道(読み)ゆうばりてつどう

日本歴史地名大系 「夕張鉄道」の解説

夕張鉄道
ゆうばりてつどう

大正一五年(一九二六)から昭和五〇年(一九七五)まで営業した地方鉄道。当初は新夕張(現夕張市)栗山くりやま(現栗山町)(三〇・二キロ)、昭和五年からは西に延長されて新夕張―野幌のつぽろ(現江別市)(五三・二キロ)を結んだ。大正一〇年夕張炭鉱の坑内充填用火山灰の運搬などを目的として夕張鉄道株式会社が設立され、同一五年一〇月に新夕張―栗山間が開業した。栗山―野幌間は昭和二年に許可され、同四年八月に着工、同五年一〇月に竣工し、一一月に開業した。この路線により夕張―札幌間が短縮され、沿線の物資輸送も便利になった。同二七年ディーゼルカーを導入。駅は全線開通に伴い国鉄線に乗入れする三駅(鹿ノ谷・栗山・野幌)のほか一三駅が設置され、最終的には一九駅(夕張本町・末広・営林署前・若菜・夕製前・鉱業所前・平和・錦沢・新二岐・継立・角田・中央農試前・北長沼・双葉・南幌・晩翠・下の月・上江別・北海鋼機前)を加え二二駅となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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