塵泥(読み)チリヒジ

デジタル大辞泉 「塵泥」の意味・読み・例文・類語

ちり‐ひじ〔‐ひぢ〕【×泥】

ちりと、どろ。
「高き山も麓の―よりなりて」〈古今仮名序
とるにたりないもの。
「かかる聞えあらば、兵衛が身は何の―にかならむ」〈宇津保藤原の君〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塵泥」の意味・読み・例文・類語

ちり‐ひじ ‥ひぢ【塵泥】

〘名〙
① ちりとどろ。
万葉(8C後)一五・三七二七「知里比治(チリヒヂ)の数にもあらぬわれ故に思ひわぶらむ妹が悲しさ」
② 転じて、つまらないもの、とるに足りないもの。ちりあくた。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「かかる聞えあらば、兵衛が身はなにのちりひじにかならん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android