塩山[市](読み)えんざん

百科事典マイペディア 「塩山[市]」の意味・わかりやすい解説

塩山[市]【えんざん】

山梨県中部,甲府盆地北東部と北部山地を占める旧市。1954年市制。中心市街は青梅街道宿場町,商業中心として発達。明治末に中央本線が開通し,周辺の繭の集積地となった。第2次大戦後ブドウ,桃の栽培が盛んとなり,ブドウ酒醸造も行われる。工業では地場産業製材,石材加工のほか工業団地が造成されて一般機器,電気機器工業が進出している。塩山温泉,快川和尚で有名な夢窓国師建立の恵林寺があり,大菩薩峠のある北部は秩父多摩甲斐国立公園に属する。2005年11月,東山梨郡勝沼町,大和村と合併し市制,甲州市となる。184.74km2。2万6587人(2003)。
→関連項目牧丘[町]

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