城輪柵(読み)きのわのさく

日本の城がわかる事典 「城輪柵」の解説

きのわのさく【城輪柵】

山形県酒田市にあった古代城柵。国指定史跡。奈良時代末期に秋田城(秋田市)から移転した出羽国府が置かれた城柵ではないかといわれている。庄内平野北部の荒瀬川の扇状地にあり、発掘調査の結果、一辺約720mの築地塀正方形外郭内部に、築地などに囲まれた政庁があったことがわかっている。外郭の四辺中央には門が設けられ、政庁のある中心部に向かって大路がつくられていた。1984年(昭和59)の整備事業で政庁南門、東門、築地塀などが復元され一般公開されている。JR羽越本線酒田駅からバスで約20分。庄内空港からは車で約20分。◇「きのわのき」ともいう。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android