埋合(読み)うめあわせる

精選版 日本国語大辞典 「埋合」の意味・読み・例文・類語

うめ‐あわ・せる ‥あはせる【埋合】

〘他サ下一〙 うめあは・す 〘他サ下二〙
① 酒や塩水や湯などに水をまぜあわせて、うすめたり調合したりする。
※羅葡日辞書(1595)「Dilutus〈略〉マジユル コト、vmeauaxetaru(ウメアワセタル) コト」
② 不十分なところや損失などを他のことで補い、つぐなう。ならす。損益乗除する。うめあわす。
※天草本平家(1592)四「ヘイケ ノ キヨモリニュウダウワ サバカリノ アクギャウノ ヒト デ アッタレドモ、ソレニ vmeauasuru(ウメアワスル) ゼンゴンヲ セラルレバ」

うめ‐あわせ ‥あはせ【埋合】

〘名〙 不十分なところや損失などを他のことで補うこと。また、そのためのもの。つぐない。うめかた。
夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉一「隙(ひま)あ潰(つぶ)さした埋合(ウメアハ)せに、酒代(さかて)でもふんだくってやれば可(いい)に」

うめ‐あわ・す ‥あはす【埋合】

[1] 〘他サ下二〙 ⇒うめあわせる(埋合)
[2] 〘他サ五(四)〙 =うめあわせる(埋合)
※歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)二番目「小の月は一日の損があらうが、そいつは来年閏月で埋め合はすがよい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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