日本大百科全書(ニッポニカ) 「垂井(町)」の意味・わかりやすい解説
垂井(町)
たるい
岐阜県南西部の不破郡(ふわぐん)にある町。大垣市の西に位置し、1889年(明治22)町制施行。1954年(昭和29)府中、表佐(おさ)、岩手、宮代(みやしろ)の4村および荒崎村の一部と合併、合原(あいはら)村の一部を編入。JR東海道本線、国道21号が通じる。中心地の町並みは、江戸時代の中山道(なかせんどう)の宿場から発展したもの。工業面でみると、製造品出荷額は一般機械、金属製品、プラスチック製品、電気機械の順である(2020)。また、茶や柿渋(かきしぶ)用の渋柿は特産で、洋ランの温室栽培も行われる。宮代の南宮大社(なんぐうたいしゃ)は美濃国(みののくに)の一宮(いちのみや)で、主神は金山彦命(かなやまひこのみこと)で、採鉱・冶金(やきん)・鋳物(いもの)などの神、社殿は国指定重要文化財。また、垂井の一里塚は国指定史跡となっている。面積57.09平方キロメートル、人口2万6402(2020)。
[上島正徳]
『『垂井町史』(1969・垂井町)』▽『『新修垂井町史』全2巻(1994~1996・垂井町)』
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