地方道(読み)チホウドウ

デジタル大辞泉 「地方道」の意味・読み・例文・類語

ちほう‐どう〔チハウダウ〕【地方道】

地方公共団体管理する道路都道府県道市町村道とがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「地方道」の意味・わかりやすい解説

地方道 (ちほうどう)

道路のうち地方公共団体の営造物であるものをいう。地方道には,道路法の規定により,都道府県道および市町村道の2種類がある。(1)都道府県道の認定要件は,地方的な幹線道路網を構成し,かつ市または人口5000人以上の町,主要な港湾,飛行場,停車場,観光地を相互に結び,あるいはこれらの主要地や施設と高速自動車国道や一般国道とを連結する道路および地方開発のためとくに必要な道路とされている。都道府県道は,議会承認を得て都道府県知事が認定を行い,道路の管理は都道府県が行う。また都道府県道および市道のうちとくに主要なものの新設または改築については,国から予算の補助が行われる。これらの道路は主要地方道と呼ばれ,建設大臣が指定する。なお,主要地方道以外の都道府県道は一般都道府県道と呼ばれている。1994年4月現在,都道府県道の延長は約12万4000kmである。(2)市町村道は,市町村の区域内にある道路で,市町村長がその路線を認定したものをいう。高速自動車国道,一般国道,都道府県道とは異なり,認定について法令上の要件はとくに必要とされていない。市町村道の延長は94年4月現在で約95万4000kmに達し,日本の全道路延長の85%を占めている。市町村道の管理は市町村が行う。なお,道路法の適用を受けない道路で地方公共団体等が建設,管理を行っているものとして,農道,林道,里道などがある。
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