土谷免(読み)どやめん

日本歴史地名大系 「土谷免」の解説

土谷免
どやめん

[現在地名]福島町土谷免

福島村の北西部にある。元寇の激戦地の一つで、供養堂くようとうという地名が残る。地内に室町期の五輪塔・宝篋印塔が多数あり、怨霊または災難の伝説がある。また七郎しちろう神社の裏手に石塔が寄集められているが、室町後期から江戸期にわたるもので、岸岳きしだけ(現佐賀県北波多村など)残党墓碑ともいう。民間芸能の土谷浮立が伝承され、現在利用されている鉦に安政六年(一八五九)の銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android