土御門内裏跡(読み)つちみかどだいりあと

日本歴史地名大系 「土御門内裏跡」の解説

土御門内裏跡
つちみかどだいりあと

平安末期、鳥羽・崇徳・近衛三天皇の里内裏。「拾芥抄」東京図には土御門つちみかど大路(現上長者町通)南、鷹司たかつかさ小路(現下長者町通)北、烏丸からすま小路(現烏丸通)西、室町むろまち小路(現室町通)東に方一町を占め、この地は現在の元浄花院もとじようかいん町中央以南、竜前たつまえ町南、鷹司たかつかさ町中央以北、清和院せいわいん町中央以東の地にあたる。

百錬抄」永久五年(一一一七)一一月一〇日条に「天皇遷幸新造之土御門皇居、殿舎大略摸大内、但無承明門代、件地、本是師時朝臣領也、讃岐守顕能募重任進之、云々」とある。鳥羽天皇が新造の土御門皇居に遷幸したが、この地は源師時の所領であったのを讃岐守が重任を望んで造進したものである。大内裏を模して建造された最初の里内裏であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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