精選版 日本国語大辞典 「重任」の意味・読み・例文・類語
ちょう‐にん【重任】
じゅう‐にん ヂュウ‥【重任】
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成功(じょうごう)の一種。財物進納や造営の功によって,任期満了後に同じ官職に再任されること。とくに受領(ずりょう)の場合に多い。受領巡任(旧吏巡)のように公文(くもん)勘済が問題にされることはなく,この点で旧来の受領統制策と大きく矛盾した。院政期には,重任やこれと質を同じくする遷任・相博(そうはく)などの成功が多発するようになるが,これは新たに出現した院権力を背景とする国家財政の構造変化と関連する現象であった。
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…時代が下ると成功の対象となる官職の数も増すとともに上級に伸び,国司の守(受領),諸寮司の長官にまで及んだ。また成功によって国守(任期4年)を再任することも行われこれを重任(ちようにん)といい,同じく任期を延ばすことを延任と称した。成功による任官が増すと任料が下落し,そのためさらに数を増すといった悪循環を批判されながら鎌倉時代に及んだ。…
※「重任」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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