国連「開発の10年」(読み)こくれんかいはつのじゅうねん(英語表記)United Nations Development Decade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国連「開発の10年」」の意味・わかりやすい解説

国連「開発の10年」
こくれんかいはつのじゅうねん
United Nations Development Decade

略称 UNDD。ケネディ米大統領の提唱に基づき,1961年の国連総会は 1960年代を国連「開発の 10年」と宣言し,発展途上国全体の経済成長率を年5%とし,先進国による援助増大を決議した。目標経済成長は達成されたが,人口増加もあって南北間の格差はむしろ拡大した。そこで社会的発展も重視され,「国際開発戦略」を盛込んだ UNDDが,70年代,80年代に設定された。 91年に始った第4次 UNDDは,地球環境に配慮する持続的成長を重視している。

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