国直村(読み)くうんによりむら

日本歴史地名大系 「国直村」の解説

国直村
くうんによりむら

[現在地名]大和村国直くになお

湯湾釜ゆわんがま村の北西に位置し、集落思勝おんがち湾に臨む。屋喜内やきうち間切の大和浜やまとはま方のうち。クンニョリ・コウンニョリなどともいう。「おもろさうし」第一四に「聞ゑ国直り 入りて 水 乞ゑば 水 無きやん 真神酒 出ぢやす 真国 又鳴響む国直り」と謡われている。当地の晨原家にはサロシ・裳・貝・バシャ衣など、盛岡家にはハブラ玉などのノロ祭具が伝有されており、ノロの辞令書を琉球王府から受給したとき、これらを併せて持帰ったものと考えられる。「大島私考」には大和浜方一二ヵ村のうちとして「国直村」とみえ、高五〇石余、うち享保内検後の開地は七斗余。明治初年と考えられる大和浜方村明細帳(和家文書)では高頭五三石余、田四町七反余・畠二町余・山野二町八反余、貢米二二石余、砂糖一万七千六二八斤、人員一五〇人、現夫三八人・半現夫一人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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