国民皆兵制度(読み)こくみんかいへいせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民皆兵制度」の意味・わかりやすい解説

国民皆兵制度
こくみんかいへいせいど

一定年齢の男子 (国によっては女子も含む) すべてが,軍務に服する制度をいう。日本では,1873年の徴兵令発布で 17~40歳までの男子全員と定められ,その後 76,89,1927年などの改正を経て,適齢を 20歳とした。現在は日本では存在しないが,スイス,中国,イスラエル男女ともであり,旧ソ連をはじめ多くの社会主義国は皆兵制度をとっていたが,冷戦体制の崩壊に伴い,一部志願制も導入している。そのほかにも,一定年齢の者に,一定期間 (1~2年) 兵役義務を負わせている国が多い。

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