国吉苅谷村(読み)くによしかりやむら

日本歴史地名大系 「国吉苅谷村」の解説

国吉苅谷村
くによしかりやむら

[現在地名]夷隅町苅谷

現夷隅町の東部中央の夷隅川左岸に位置し、大多喜おおたき往還が通る。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳には苅谷村とみえ、高三五五石。寛永一〇年(一六三三)堀氏領になったとみられ、同一九年には同氏が一万石の大名になったことにより苅谷藩領となり、寛文四年(一六六四)の堀直景領知目録(寛文朱印留)に村名がみえる。正保国絵図でも高三五五石、元禄郷帳では高三三九石余。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では家数二三一、旗本安藤・細井・久貝・鳥居・早川氏領。旧高旧領取調帳では早川氏領三六石余、そのほかの四氏領は各七五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報