団鬼六(読み)だんおにろく

百科事典マイペディア 「団鬼六」の意味・わかりやすい解説

団鬼六【だんおにろく】

小説家。滋賀県生れ。本名黒岩幸彦。関西学院大学法学部卒業。1957年に自身と父親の相場師をモデルとして描いた《親子丼》で作家活動を開始。その後,バーを経営したり,教師をしたりしたが,1963年から雑誌《奇譚クラブ》で《花と蛇》の連載を開始し,官能小説第一人者となる。なお,《花と蛇》は休載を含むが8年間続いた。脚本や映画製作なども行う一方,将棋界にも精通しており,自身もアマ六段であった。著作は《真剣師 小池重明》《しんでたまるか》など文芸作品エッセーをも含め多数。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「団鬼六」の解説

団鬼六 だん-おにろく

1931-2011 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和6年9月1日生まれ。中学の英語教師,バー経営,シナリオライターなど,転職をかさねる。昭和37年ごろ「奇譚クラブ」に投稿した小説を契機に,SM小説の人気作家となった。おもな作品に「花と蛇」「夕顔夫人」,エッセイに「鬼六将棋三昧」など。平成23年5月6日死去。79歳。滋賀県出身。関西学院大卒。本名は黒岩幸彦。

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