精選版 日本国語大辞典 「団栗・橡」の意味・読み・例文・類語
どん‐ぐり【団栗・橡】
〘名〙 ブナ科のカシ、クヌギ、ナラ、カシワなど、ナラ属の果実の総称。狭義にはクヌギの果実をさす。褐色の堅い果皮をもつ堅果で、下半部は椀状の殻斗(かくと)に包まれている。澱粉質に富むが一般には渋味が強くそのままでは食べられない。採取や保存の容易さなどで古代は重要な食料であった。《季・秋》
※康頼本草(1379‐91頃)本草木部下品之集「橡実 味苦微温无毒〈略〉又和止ン久利」
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