因明論疏明燈抄(読み)いんみょうろんしょみょうとうしょう

精選版 日本国語大辞典 「因明論疏明燈抄」の意味・読み・例文・類語

いんみょうろんしょみょうとうしょう インミャウロンショミャウトウセウ【因明論疏明燈抄】

中国、唐の法相宗開祖窺基著の「因明論大疏」に対する注釈書。一二巻または六巻。奈良時代天応元年(七八一)、僧善珠の述作。「因明入正理論疏明燈鈔」「因明明燈鈔」「明燈抄」とも。注釈書とはいえ、日本の著述界における最初の大論述で、因明の研究者には必読の書とされる。また、万葉仮名による和訓が数条あり、注の部分は書陵部本名義抄に引用されている。

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