嘉手納(読み)カデナ

デジタル大辞泉 「嘉手納」の意味・読み・例文・類語

かでな【嘉手納】

沖縄県中頭なかがみ郡の地名沖縄島の南西部にある。大半米軍の空軍基地が占める。

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精選版 日本国語大辞典 「嘉手納」の意味・読み・例文・類語

かでな【嘉手納】

沖縄県中頭(なかがみ)郡の町。昭和二三年(一九四八北谷村(ちゃたんそん)から分村。同五一年に町制が施行された。沖縄本島中部西岸に位置し、町域のほとんどは米軍基地

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改訂新版 世界大百科事典 「嘉手納」の意味・わかりやすい解説

嘉手納[町] (かでな)

沖縄県中頭(なかがみ)郡の町。人口1万3827(2010)。沖縄島(本島)中部西海岸にあり,全体的に平たんな地形からなる。第2次世界大戦前は農村地域であったが,県営鉄道嘉手納線(沖縄戦で破壊され,消滅)の終点で,農林学校,製糖工場,警察署などがあり,郡の文化・経済・教育の中心でもあった。沖縄戦の際,旧日本陸軍が建設した中(なか)飛行場は,1945年アメリカ軍に占領されて拡張され,嘉手納基地となった。基地は嘉手納町北谷(ちやたん)町,沖縄市にまたがる約20km2を占め,アメリカ空軍太平洋航空軍団の中枢基地となっている。基地の建設が本格化すると嘉手納の人口も増大した。現在,町域の83%を基地が占め,残された約2.2km2に住民が居住し,全国有数の超過密地域となっている。基地経済依存度は高いが,一方ではジェット機騒音,燃料流出事故など被害も大きい。中国からカンショを伝えた野国総管の墓がある。
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