善左衛門新田(読み)ぜんざえもんしんでん

日本歴史地名大系 「善左衛門新田」の解説

善左衛門新田
ぜんざえもんしんでん

[現在地名]藤枝市善左衛門・善左衛門一―三丁目・大西町だいせいちよう二―三丁目、志太しだ郡大井川町上泉かみいずみ

遠江国榛原はいばら郡に属し、北西は駿河国志太五平ごへい村、西は榛原郡源助げんすけ村、南東は同郡上泉村(現大井川町)向榛原むこうはいばらとよばれた地の一村(志太郡誌)。寛文年間(一六六一―七三)百姓善左衛門らによって上泉村のうち上新田かみしんでん(現大井川町)境の古川跡一帯の開発が行われた(同書など)。寛文七年の榛原郡上泉村ノ内善左衛門新田検地帳(大洲村方文書)では反別二二町二反余・分米一九四石余。代官は長谷藤兵衛、手代は五平村の曾根善左衛門。後世、開発者善左衛門と検地役人曾根善左衛門とが混同して伝えられている(大井川町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android