善妙寺(読み)ぜんみようじ

日本歴史地名大系 「善妙寺」の解説

善妙寺
ぜんみようじ

[現在地名]御坊市島

市街地北東端にあり、樹閣山無量院と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、永正一六年(一五一九)四月二一日しま村の道場として創建、貞享三年(一六八六)寺号を免許された。明治二一年(一八八八)に同村内の遍照へんしよう寺、同二四年小松原こまつばら(現御坊市)円通えんつう寺を合併。当寺六世玄了は善明寺焼(善妙寺焼)を始め、陶土楠井くすい(現同上)善妙畑ぜんみようばたから採取、籠目花器などの優品を和歌山藩主に献上した(善妙寺文書)

善妙寺
ぜんみようじ

[現在地名]敦賀市神楽町一丁目

天筒山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。「敦賀志」によれば、もと気比けひ神宮(現敦賀市)寺中の釈迦しやか寺という寺で、三〇〇年前に御所辻子ごしよのずし神宮寺から現在地に移り、正元元年(一二五九)空覚のときに浄土宗になったという。応永三年(一三九六)三月二八日、守護斯波義将より寺領を安堵され(「善妙寺当知行地注文」当寺文書)、以後朝倉氏にも寺領を安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報