善城城跡(読み)ぜんぎじようあと

日本歴史地名大系 「善城城跡」の解説

善城城跡
ぜんぎじようあと

[現在地名]下市町大字善城小字城垣内

滝上りゆうじよう寺の南方約一キロにある山岳地形を利用した城跡。善城集落草分けの善城氏の祖先の築いた城で、南朝守護のためここに拠って防戦したと考えられる。「大和志」に「善城塁善城公文所拠」とあり、「吉野郡史料」には「善城公文与市成喜ノ主城」「同区宮ノ辻ニ成喜ノ墓アリ」とあり、子成喬は南北朝和睦にあたって南朝の諸帝を奉祀して善城の祭神としたというが、現に善城宮年寄六人衆もここに起源がある(吉野旧事記、善城区有文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android