精選版 日本国語大辞典 「啜」の意味・読み・例文・類語
すすり【啜】
① 汁などを口に吸いこむこと。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「『仲忠が心ざしと御湯きこしめせ』と、なくなくきこえ給へば、ひとすすり参る」
② 垂れた鼻水を息とともに鼻から吸いこむこと。
③ すすり泣くこと。
すす・る【啜】
〘他ラ五(四)〙
① 音をたてて液汁を口に吸い入れる。飲み入れる。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「『まづこの粥すすりてん』とて、〈略〉杯どもによそひて、皆参る」
② 垂れた涙や鼻水を息とともに吸いこむ。
※斯道文庫本願経四分律平安初期点(810頃)「此に在りて涕(はなスス)り泣き、涙を流して立てり耶」
すすろ・う すすろふ【啜】
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