啓示憲章(読み)けいじけんしょう(英語表記)Constitutio dogmatica de divina revelatione

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「啓示憲章」の意味・わかりやすい解説

啓示憲章
けいじけんしょう
Constitutio dogmatica de divina revelatione

正式名は『神の啓示に関する教義憲章』。第2バチカン公会議 (1962~65) で採択された教義憲章の一つで,神の啓示に関してトリエント公会議 (1545~63) や第1バチカン公会議 (1869~70) でなされた決定を受けて,その一面性を補訂するとともに啓示理解の深化をはかった文書。はじめから案文について意見が分れたが,曲折の末 1965年 11月 18日採択,同日公布された。神の啓示を神の自己授与とし,単に言葉のみでなく神の働きかけ全体としてとらえた点に特長がある。そのほか信仰,啓示の伝達聖書霊感,旧・新約両聖書の性格,教会生活と聖書について論じている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android