霊感(読み)れいかん

精選版 日本国語大辞典 「霊感」の意味・読み・例文・類語

れい‐かん【霊感】

〘名〙
神仏が示す霊妙な感応。不可思議な感応。
東寺百合文書‐り・寛仁二年(1018)五月一三日・讚岐善通寺司解案「其霊感尤掲焉也」 〔張説‐奉和聖製喜雪応制詩〕
② (inspiration訳語) 神仏がのりうつったような感じ人間精神が感じとる霊妙な感応。神来インスピレーション
姉弟と新聞配達(1923)〈犬養健〉二「芸術的な霊感とはおよそ反対な空気がムッと顔を突いて」

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デジタル大辞泉 「霊感」の意味・読み・例文・類語

れい‐かん【霊感】

神仏が示す霊妙な感応。また、神仏が乗り移ったようになる人間の超自然的な感覚。霊的なものを感じとる心の働き。「せ物を霊感で当てる」「霊感が現れる」「霊感商法」
突然ひらめく、すばらしい着想・考え。インスピレーション。「霊感が働く」
[類語]霊力魔力神通力

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改訂新版 世界大百科事典 「霊感」の意味・わかりやすい解説

霊感 (れいかん)

突然わきあがる直観的創造的なひらめき。インスピレーションinspirationと同義。睡眠中,半睡時,ぼんやりしている時など,意識活動の低下している時に起こりやすいといわれる。これにより発明発見や創作ヒントを得たと語る発明家学者芸術家も少なくない。霊感と総称されるものの中には,質的に異なる現象がいくつか含まれていると考えられ,その本態については明確ではないが,超感覚的知覚ESP)の混入している場合もあると思われる。
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普及版 字通 「霊感」の読み・字形・画数・意味

【霊感】れいかん

感応。

字通「霊」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「霊感」の意味・わかりやすい解説

霊感
れいかん

インスピレーション」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の霊感の言及

【勘】より

…心理学者黒田亮は通俗的に用いられる勘の語義として,次のようなものを挙げた。直覚,いわゆる〈第六感〉,虫の知らせ,無意識および下意識,練習による機械化や自動化,技神に入るの妙,神徠(しんらい),霊感,悟り,禅,三昧(ざんまい),以心伝心,手加減,こつ,呼吸,手心。黒田によれば心理学は自内証(体験)の事実を記述する学とされ,自内証の事実には識(ほぼ意識に相当する)と覚の2方面があるとされた。…

※「霊感」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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