哲西町(読み)てつせいちよう

日本歴史地名大系 「哲西町」の解説

哲西町
てつせいちよう

面積:七六・九三平方キロ

阿哲郡の西端に位置し、町の北部は中国山地、南部は吉備高原。北から東は神郷しんごう町・哲多てつた町、南は川上かわかみ郡備中町、西は広島県比婆ひば東城とうじよう町。神代こうじろ川が北東流し、並行して国道一八二号(東城往来の後身)・JR芸備線が通る。中国自動車道も通るがインターチェンジはない。古代から近世まで哲多郡に属し、古代哲多郡六郷(和名抄)のうち神代郷が上神代から神郷町下神代に比定され、中世には神代郷のほか野辺のべ郷・矢田やだ郷などが公領として史料にみえる。備後境に位置し伯耆にも近いこともあって、中世には数々の城が築かれた。矢田土井どい城のように平安末期にさかのぼるとみられるものもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報