和佐谷村(読み)わさだにむら

日本歴史地名大系 「和佐谷村」の解説

和佐谷村
わさだにむら

[現在地名]辰口町和佐谷

岩本いわもと村の南東に位置する。北流してきた手取川は当地で大きく流路を変え、西流へと転じる。同川扇状地の扇頂左岸にあたり、東方対岸は石川郡白山しらやま村・鶴来つるぎ(現鶴来町)。早稲谷とも記し、ワサダンとも訓じた。長寛元年(一一六三)頃に成立したとされる「白山之記」に白山本宮(現白山比神社九所の小神の一に不動天がみえ、「和佐谷」に鎮座し、宝殿・拝殿が設けられていた。当地の住人のなかには白山本宮の神人となる者もおり、応永三〇年(一四二三)五月二五日には「和佐谷神人」が金剣きんけん(現鶴来町)敷地で難を受けたことに端を発し、白山本宮方が金剣宮に押寄せ合戦となっている(白山宮荘厳講中記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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