命あっての物種(読み)イノチアッテノモノダネ

デジタル大辞泉 「命あっての物種」の意味・読み・例文・類語

いのちあっての物種ものだね

何事も命あってできることで、死んでは何にもならない。
[類語]死ぬ者貧乏死んでの長者より生きての貧乏死んで花実が咲くものか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「命あっての物種」の意味・読み・例文・類語

いのち【命】 あっての物種(ものだね)

命があって初めて何事もなし得る、命がなくなればおしまいだの意。命は物種
咄本・座笑産(1773)中の町「とかく命有ての物だね。壱時の栄花に千とせを延るためし有り」

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ことわざを知る辞典 「命あっての物種」の解説

命あっての物種

何事も命があればこそで、死んでしまっては元も子もなくなる。生命にかかわる危険はなんとしても回避し、ともかく生き延びれば希望も生まれる。

[使用例] そら、そうやけど、命あっての物種やからな。皆殺しにされたら、一巻の終わりや[難波利三*てんのじ村|1984]

[解説] 「物種」は物事根源の意。大義名分はともかくとして、危険に巻き込まれそうな者に対する忠告になり、また、庶民本音で、実際に危険な場面から逃れる際の指針ともなります。

[類句] 死んで花実は咲くものか

英語〕While there's life there's hope.(命のあるかぎり希望がある)

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