呵刈葭(読み)かかいか

精選版 日本国語大辞典 「呵刈葭」の意味・読み・例文・類語

かかいか【呵刈葭】

江戸後期の語学・国学書。二巻。本居宣長編。寛政二年(一七九〇)頃成立。宣長と上田秋成が論争した往復文書を宣長が問答体にまとめたもの。上巻古代音韻をめぐる応酬一六条、下巻に宣長の「鉗狂人」に対する秋成の意見六条とその反論が加えられている。後者は「日の神論争」として知られる。両者の思想的立場を知る上での好個の書。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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