周桑平野(読み)しゅうそうへいや

日本大百科全書(ニッポニカ) 「周桑平野」の意味・わかりやすい解説

周桑平野
しゅうそうへいや

愛媛県東部の西条市を中心に広がる平野。道前平野(どうぜんへいや)ともいい、東部の加茂(かも)川流域を西条平野ともいう。加茂川、中山(なかやま)川、新(しん)川、大明神(だいみょうじん)川やその支流による沖積平野である。石鎚(いしづち)断層崖(がい)、高縄(たかなわ)山地山麓(さんろく)地帯の洪積台地扇状地と氾濫原(はんらんげん)・三角州の沿岸低地、さらには遠浅海岸を埋め立てた干拓地などからなる。扇状地では柑橘(かんきつ)類やカキの果樹栽培、低地では米作のほかイグサ栽培も行われる。

[深石一夫]

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世界大百科事典(旧版)内の周桑平野の言及

【新居浜平野】より

…山麓ではかんきつ類,柿などの果樹栽培が行われる。また周桑平野では施設園芸,宇摩平野では法皇山脈から吹きおろす〈やまじ風〉対策としてサトイモやツクネイモの栽培も行われる。東西に国道11号線,予讃本線が通じ,西条市から南に国道194号線,小松町から北へ196号線が走る。…

※「周桑平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」