周智郷(読み)すちごう

日本歴史地名大系 「周智郷」の解説

周智郷
すちごう

野村のむら町・城川しろかわ町の町域内にあった中近世の郷名。須智郷とも書く。窪野くぼの(現城川町)三滝みたき大権現の文明一四年(一四八二)一一月五日付棟札(「宇和旧記」所載)に「伊予州宇和庄須智郷」とあるのが初見。しかし「宇和旧記」によれば須智という地名はさらに古く、建久三年(一一九二)野村(現野村町)三島神社が開基し、橘氏が須智山開発の田を同社に寄進したという。したがって、宇和庄のうち須智山といわれた地域が開かれて須智郷になったと考えられる。

周智郷
すちごう

和名抄所載の郷。高山寺本には記載を欠く。東急本に訓はない。「播磨国風土記」にも関連地名はみえず、「大日本地名辞書」は風土記にみえる安相あさこ里かとするが、根拠は明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android